合気道の目的を知ると、
運気を良くする方法がわかります。
合気道の目的は、「戦争・喧嘩のない
調和と平和の世界を創ること」です。
そのために自分のココロとカラダの
クリーニング（みそぎ）を行い、
生命力を高めること（むすび）が
必要になります。
そして、その「みそぎとむすび」の
手段として植芝盛平開祖が選んだのは
本来は戦闘の技術であるサムライの
武術でした。
「平和・調和」とまったく相反する
「戦いの技術」を学ぶことで、
対立するココロをコントロールして、
カラダを鍛え、逆に「平和・調和」の
大切さを学ばせようとされていた
のでしょう。
闇のない光だけを見ていると、
逆に光は見えません。
闇があるから光がわかります。
スターウォーズの世界では、
「闇」を否定し
「光」を肯定します。
それ自体が「対立」であり、
西洋的な概念だと思います。
「闇」があるから初めて「光」が
見えます。
それが「陰陽・太極」の
東洋思想であり、「まつり合わせ」の
神道の概念です。
私に合気道の道を示してくださった
塩田剛三先生はある時、
「合気道の極意は？」と聞かれて、
「自分を殺しに来た相手と友達に
なることです」と言われました。
この思想を日常生活に活かす方法を
考えると面白いですよ。
もっとも苦手、敵と思える相手と
調和する方法を探る。
これは「メンタル合気道」、あるいは
「エア合気道」とも言えます。
普通の人が、道場という特別な場所に
行かなくてもできる精神的な合気道。
次回は、このテーマで実践的な方法を
書いていきます。
